新会長あいさつ

 4月から会長を務めます、東京学芸大学の粕谷恭子です。任期は2年間、移行期間2年目と新学習指導要領完全実施1年目にあたります。小学校の英語教育単体の充実だけでなく、10年間に及ぶ英語教育の中で小学校が果たす役割についても深く考えなければならない2年間に、この重責を担えるかどうか、不安と期待がないまぜになっています。
 不安は私個人に起因することがほとんどです。会員のみなさまの思いを受け止められるか、学会に期待されている社会的要請を的確に判断し、実行していく力があるか…。およそ資質があるとは思われないことは本人が一番自覚しています。この不安を期待に変換してくれるのが、信頼できる執行部の面々、全国それぞれの場でそれぞれの課題に直面しながら各支部を引っ張ってくれている理事の方々、学会の委員会活動に命を吹き込んでくださる委員のみなさま、小学校から大学までいろいろな校種で小学校英語の今日と明日を真剣に考えてくださる会員のみなさまの存在です。ちょっと明るい気持ちになってきました。どうぞみなさま、それぞれのお立場で学会のためにお力をお貸しください。
 期待は、萬谷隆一前会長がレールを引いて下さった「実践と理論が交流する場としての学会」をさらに推し進めることです。支部活動と委員会活動を学会の両輪に位置づけ、大会を結集の場として学会の大きなリズムが生まれるよう力を尽くします。
 一会員として、事務局員として、副会長として、そして今、会長としてこの学会と関わる中で、いつも変わらないのは「答えは子どもが持っている」という確信です。学会の中心は「子どもたち」です。実践が、理論が「子どもたち」を中心においていれば、大きな間違いを犯すことはないでしょう。公教育の中で、子どもたちが二つ目の言葉を身につけていくことに関わる責任と楽しさをみなさまと共有できるのを何より楽しみにしています。足りないことにお気づきの際はいつでもお聞かせください。2年間どうぞよろしくお願いいたします。

2019年4月1日 粕谷恭子